カビ対策はまず湿気対策 水漏れは24〜48時間以内に乾かす
米国環境保護庁(EPA)は、カビ対策の鍵は湿気対策だとしています。水漏れや水をこぼしたあとは、カビの発生を防ぐため、濡れた場所や物を24〜48時間以内に乾かすことが大切です。家にすでにカビが生えている場合は、カビを取り除き、水の問題も直さなければなりません。カビだけ取り除いて水の問題を直さないと、カビはおそらくまた生えてきます。
EPAによると、カビは健康に問題を起こすおそれがあり、カビや胞子を吸い込んだり触れたりすると、敏感な人はアレルギー反応を起こすことがあります。この記事は、持ち家の人と賃貸の人向けのEPAのカビのガイドに沿って、掃除のしかた、掃除のときに身に着けるもの、予防のしかた、賃貸の人がすることをまとめます。EPAは、健康に不安がある場合は掃除を始める前に医療の専門家に相談するよう書いています。健康状態は人それぞれです。気になることは医療者に相談してください。
誰が掃除するか
EPAの説明(EPA カビ・湿気と住まい):
- 10平方フィート未満:カビの範囲が約10平方フィート(およそ3フィート×3フィート)未満なら、ほとんどの場合は自分で掃除できます。
- 範囲が広い・水害がひどい:水害がひどい場合や、カビが10平方フィートを超える場合は、学校・商業ビル向けのEPAのカビ除去ガイドを参照します。
- 業者に頼む:業者に頼む場合は、カビ除去の経験があるか確かめ、評判を確認し、EPAのカビ除去ガイドかその他の専門機関・政府機関の指針に沿って作業するよう頼みます。
- 下水が原因:浸水やカビが下水などの汚染された水によるものなら、この種の被害の経験がある専門家を呼びます。
- 冷暖房システム:冷暖房システムにカビが疑われる場合、カビがある、またはその疑いがあるときは運転しないでください。建物全体にカビを広げるおそれがあります。
- 健康に不安があるとき:健康に不安がある場合は、掃除を始める前に医療の専門家に相談します。
掃除のしかた
- まず水漏れを直す:配管の水漏れなど水の問題はできるだけ早く直し、物は完全に乾かします。
- 硬い表面:洗剤と水でカビをこすり落とし、完全に乾かします。
- 水を吸う素材:天井板やカーペットのような水を吸う素材にカビが生えたら、捨てなければならないこともあります。
- 上から塗らない:カビの生えた表面にそのままペンキやコーキングをしないでください。カビを取り除いて乾かしてから塗ります。カビの上に塗ったペンキははがれやすくなります。
- 塩素系漂白剤:カビ掃除で塩素系漂白剤などの殺菌剤をいつも使うことは勧められていません。使う場合は必ず換気し、空気を屋外に出します。漂白剤をアンモニアを含む洗剤と絶対に混ぜないでください。有毒なガスが出るおそれがあります。
- 死んだカビ:死んだカビでもアレルギー反応を起こす人がいるので、殺すだけでは足りず、取り除く必要があります。
- 浴室:浴室のようにいつも湿っている場所は、換気を増やし(換気扇を回すか窓を開ける)、掃除の回数を増やすと、たいていカビがくり返し生えるのを防げます。
掃除のときに身に着けるもの
- N-95マスク:カビや胞子を吸い込まないよう、N-95マスクを着けるとよいでしょう。効果を出すには顔にきちんと合っている必要があります。
- 手袋:前腕の中ほどまである長い手袋が勧められています。水と中性洗剤を使うなら普通の家庭用ゴム手袋でかまいません。素手でカビに触れないでください。
- ゴーグル:通気孔のないゴーグルが勧められています。
予防のしかた
- 水漏れはすぐ対処:水漏れやこぼした水を24〜48時間以内に乾かせば、ほとんどの場合カビは生えません。
- 室内の湿度:できれば室内の相対湿度を60%未満、理想的には30〜50%に保ちます。
- 湿気を逃がす:シャワーのときは浴室の換気扇を回すか窓を開け、料理や食洗機を使うときも換気扇を回すか窓を開けます。必要ならエアコンや除湿機を使います。
- 結露:窓や壁、配管に結露があれば、すぐに拭いて乾かし、湿気のもとを減らします。
- 家の外:雨どいは定期的に掃除・修理し、地面が基礎から外へ傾くようにして水が基礎のまわりにたまらないようにし、エアコンのドレンパンは清潔に、排水管は詰まらないようにします。
賃貸の人
- すぐに報告:配管の水漏れや湿気の問題は、すべてすぐに家主や管理会社、管理人に知らせます。
- 直してもらえないとき:水の問題がずっと解決されない場合は、地元・州・連邦の保健当局や住宅当局に連絡することもできます。州の保健局に連絡することもできます。
ハリケーンや浸水への備え: ハリケーン前に避難区域を確認 冠水した道は歩かず車でも通らない。竜巻のあとの片付けで気をつけること: 竜巻はまずセーフルームへ なければ最下階の窓のない部屋。
この記事で調べていないこと
- カビの検査:EPAは、目に見えるカビがある場合、ほとんどの場合サンプリングは必要ないとしています。サンプリングのしかたはこの記事では調べていません。
- 家主の法的責任:EPAは室内空気中のカビを規制しておらず、このページは推奨事項だとしています。州ごとの家主の規則はこの記事では調べていません。
- カビの健康への影響:このページは概要で、健康への影響をすべて挙げてはいないため、この記事では書きません。
よくある質問
浴室のカビが何度も生えてきます。どうすればいいですか?
EPAによると、換気を増やし(換気扇を回すか窓を開ける)、掃除の回数を増やすと、たいていカビがくり返し生えるのを防げるか、少なくとも最小限にできます。
カビ掃除に漂白剤を使ってもいいですか?
EPAによると、塩素系漂白剤などの殺菌剤をいつも使うことは勧められていません。使う場合は必ず換気して空気を屋外に出し、アンモニアを含む洗剤と絶対に混ぜないでください。
カビの生えた壁にそのままペンキを塗ってもいいですか?
いいえ。EPAによると、カビを取り除いて乾かしてから塗ります。カビの上に塗ったペンキははがれやすくなります。
水漏れを報告したのに直してもらえません。どうすればいいですか?
EPAによると、水漏れや湿気の問題はすぐに家主や管理会社、管理人に知らせます。解決されない場合は、地元・州・連邦の保健当局や住宅当局に連絡することもできます。
出典と確認日
すべて2026-11-02に確認。
- U.S. EPA, A Brief Guide to Mold, Moisture and Your Home(ページ更新 2026-02-18):https://www.epa.gov/mold/brief-guide-mold-moisture-and-your-home